超英雄祭2023
2023/2/9
現場ハシゴ、2本目。
タイトル
超英雄祭 KAMEN RIDER × SUPER SENTAI LIVE & SHOW 2023
会場
舞台「キングダム」を観劇したあと、そのまま横浜へ向かった。
そう、これから私はヒーローたちに会いに行く。
私は通称ニチアサと呼ばれる、毎週日曜日8:30〜10:00間にテレビ朝日系列で放映されている番組のファンだ。
大きいお友だちと表現されることもある、あれだ。
今回の超英雄祭というイベントは、その時間帯のなかでもスーパーヒーロータイムという、仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズの合同イベントである。
簡単に言うと、歴代の主題歌を歌っていたアーティスト、歴代のヒーロー(ガワ)、そして今、放映されている作品のキャスト(俳優や声優)が集結し、ヒーローショーをしたり、ライブをしたりトークをしたりする特大てんこ盛りイベントだ。
この界隈に入りたての頃は(と言ってもまだまだ赤子である)、アリーナ規模のデカい会場で特撮ヒーローがライブ?!なにを?!となっていたのだが、今となっては己の人生を楽しく過ごすためのイベントと化している。
というのも、仮面ライダーもスーパー戦隊も基本的には毎年1作品ずつのペースで放映されていくため、めちゃくちゃたくさんいる。そのめちゃくちゃたくさんいるヒーローたちは放映されている1年が終了すると世の中的にはかなり出番が限られてくる。
私たちの心の中では生き続けているのに…
そんななか、このイベントは、我々が心を震わせた主題歌を生バンドの本人歌唱で聴くことができたり、大好きなヒーローの勇姿を久々に生で見られたりして、日常では得られない感情の昂りを味わうことができる時間なのだ。
と、ここまで大きなことを書いたが、今日までの間に今年は1つ問題があった。
今年の仮面ライダー「ギーツ」は内容を追えているが、スーパー戦隊「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は恥ずかしいことに日曜日マチネに現場を入れすぎたため、時間的にリアルタイム視聴がなかなかできず、後追いしており、序盤からかなり置いていかれていた。
全50話のところ46話まで放映されている時点で、私がどれくらいの知識だったかと言うと、チャイナ服を着ていて声がデカくて頑丈そうでめっちゃかわいい追加戦士が出てきて湧いていたところだった。(14話)
キャスト陣は12月下旬にはクランクアップもしており、これでは全くお話にならない。
現状がわからないままキャストトークを見ても良いが、せっかく現地に行くわけだし、理解したい…
ということで、約9日、移動時間やら睡眠時間やらを駆使し、1話から47話までを見てから行った。
あっという間にドンブラザーズ限界人間の完成だ。
ときに、なんで自分はオタクになってしまったんだ…と考え込む夜もあるが、こういう事象が発生した際、自分にはシンプルに物事に熱中する素質があるんだなと思う。
キモいことに変わりはないが、キモい自覚を持ち、全てを楽しんでいきたい。キモいけど。
そんなお気持ちはさておき、平均して一日に5回、9日連続でオープニング曲「俺こそオンリーワン」、そしてエンディング曲「Don't Boo!ドンブラザーズ」を聴いていたら、この2曲が大好きになってしまい、本編を見ていない時間でもフルバージョンで聴くほどになっていた。一日に何回聴いても気が済まなかった。怖い。
メロディーも歌詞も歌声も全部良い。マジで。
超英雄祭で森崎ウィンさん(正式に言うとアーティスト名義での出演のため、MORISAKI WINさん)の生歌が聴けることへのモチベがヤバい。
何曲目に歌うんだろう!と思いながら電車移動し、横浜へ到着。
開場時間の17時頃。
横浜アリーナ付近まで来ると、オタクでいっぱいだった。このイベントの楽しいところは、イベント内容のてんこ盛り度に負けず劣らずのオタクの幅広さもあると思う。
特撮全般が好きそうな人、推しヒーローのカラーで統一された人、ぬいぐるみを持っている人、巨大ソフビを持っている人、バウンドコーデの人、もはやコスプレの人、ロリータファッションの人、派手髪の人、グッズTシャツの人、若手俳優を追ってそうな人、キレイめファッションの人…ほかにも様々、老若男女いる。ここにいるみんながヒーローを見に来ているわけだ。すごい。
とにかく統一感のない人々が集結していて、人間って同じものが好きでも、これくらいみんな違っていいんだよな〜という原始的な気持ちになる。
ここで突然のディスりになってしまうが、入場待機列が若干クソだった。
こちらからお並びくださ〜い!という案内に沿って入場口とほぼ対極にあるらしい入場待機列の最後尾を探していたところ、気づいたら入場口に戻ってきていて、ただ横浜アリーナを一周する人になった。形成された列が4人1列ほどの激細長い列だったため外周を越えてしまっていたようで、列形成とか最後尾とか、そういう話じゃなくなっていた。
でっっっかい会場の入場は、ぶっっっとい列を作ろうよ。
※最後尾を見失ったオタクの図
開演。
壮大なオープニング。
1曲目
「俺こそオンリーワン」MORISAKI WIN
やったああああああああ
最初からクライマックスとはまさにこのこと。
最終回間近で一番の盛り上がりを見せるドンブラザーズ、堂々の登場で無条件に元気が出た。
そのあとはキャストのみなさんも一緒に出てきて、次々にキャラソン披露とトーク。
えーーーーーーーーーん、みんな大好き
ドンブラ限界人間はあっという間に胸がいっぱいになった。
鬼頭はるかを演じる志田こはくさん、姿や動きもかわいいが、声もめちゃくちゃかわいい。特に歌声が大好きである。
パッと見で一番惹かれた桃谷ジロウを演じる石川雷蔵さんは見たまま全てがゴリゴリだが、中身はふわふわでよかった。調べたらスターダストプロモーション所属だった。あゝ人生。
柊太朗さん演じる犬塚翼はかなりクールなキャラクターだが、インタビューやYouTube企画、今回のような素とキャラクターの狭間の姿を見る限り、人との距離感が若干おかしく、絵を描くのが好きで、なんかいつもマイペースにニコニコしている。たしかアバターパーティーを披露している時に客席の奥の方までのんびりニコニコお手振りをしていて、危うく集合のフォーメーションに間に合わなくなりそうになっていた。ヤバの空気を感じ、かなり興味が湧いた。
そして、今年10周年のゴーバスターズ、キョウリュウ、トッキュウ、ニンニンと戦隊曲が続く。
た、たのしーーーーーーーー
お金で換算するのはあれだが、正直もうチケット代の元は取れた、というか越えた。
むしろ見れば見るほど儲かっていると言っても過言ではない。
現行の仮面ライダーギーツのキャストが登場し、トークとショーとキャラソン披露。
ギーツに出てくるライダーはデザインが全部かっこいいので出てくるたびに大喜びした。
ギーツのキャラソンは音源を既に聴いていたが、パフォーマンスを見るのは初めてだ。みんなよかった。
特に、主人公の浮世英寿の曲って菅原卓郎氏(ex.9mm Parabellum Bullet)がソロの時に歌ってそうな曲で良いな♪という気持ちだったのだが、スタンドマイクで歌うパフォーマンスを見たらさらに浮世英寿様にめろめろりんになっていた。
さすがスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズ。
完全に油断していた。ヒーローって歌ってもかっこいいんだ。
というか、そもそも英寿様ってあのタキシードに赤と白のマフラーを首から下げてる非現実的なファッションが似合うのはなんなの?めちゃくちゃかっこよくて困るし。スーツはあんまり好きじゃないけど、タキシードはめちゃくちゃ好きという己の癖(ヘキ)を発見してしまった。眩しい。見れない。かっこいい。困る。
ちなみにキャストのバッファ役の杢代和人さん、ナッジスパロウ役の後藤大さんはギーツより前の本業(これも本業ではある)で既に見知っていたので、この会場で見るのが不思議な気持ちになった。
東映特撮とEBiDANと若手舞台俳優と鈴木福さんが並んでいる。𝐇𝐀𝐏𝐏𝐘。
2人は本編のキャラクターとは異なり、かなり愉快な人間なので、トークパートで愉快さを発揮していて、後日に開催されるであろう恒例の番組トークイベントにも期待が高まった。
ツムリを演じている青島心さんのお顔が好きなのだが、本当にかわいくてかわいくてかわいかった。
ギーツのあとは、今年舞台化された風都探偵、ダブルとライダー楽曲が続く。
なんかもう、仮面ライダー大好き!!!という気持ちでいっぱいになった。
↑よかったね。
以下、感想書き殴り。
Anything Goes!で、オーズが出てきた際に(捌ける時だったかも)、ぴょこぴょこお辞儀をしながら出てくる動きに"火野映司"の概念をバリバリに感じて危うく大泣きするところだった。(めんどくせえオタク)
Just Live Moreでは、まさかの呉島兄弟(斬月メロンとブドウ龍玄)が揃ってわちゃわちゃしていて、え!え!え!え!と混乱していたら終わった。
SURPRISE-DRIVEでは、ドライブとマッハが登場。
マッハが目に入ってきた瞬間に心臓が飛び出るかと思った。
動悸がした。
かっこよすぎる。
会場が横浜アリーナだったため、念のためと思って現場恒例の武器(クソデカ10倍双眼鏡)を持ってきたものの、ありがたいことにキャストも肉眼でわかるレベルの席だったため、それまで使っていなかったのだが、気づいたら双眼鏡で追っていた。
顔(顔ではない)を見たいという欲が勝った、恥。
そして、Be The One。ビルドとクローズとグリスとローグが出てきた。
みんないる😭😭😭😭😭
下手側の席だったため、ビルドとローグの2人がよく見える。
ビルドがローグの後頭部にある割れ物注意のステッカーを見つめたあと、ローグの頭を軽快に叩いていた。
え、なんだあの主人公。(𝙎𝘼𝙄𝙆𝙊𝙐)
久々の4人に涙が出かけていたが、良い意味で引っ込んだ。ウケる。
そんなこんなであっという間に終盤。
ギーツリバイス映画の主題歌、Change my Future
ついに倖田來未さんの登場である。
めっっっっっっっっっちゃキラキラの網タイツでびっくりした。見たことない。
ギーツの主題歌でフルバージョン初披露ということもあり、沸きに沸いた。めっちゃかっこいい曲だよね。
普段J-Popをほとんど聴かないオタクの感想だが、当たり前に歌が上手い。倖田さんは映える声をしていて、改めて声に注目してみると、かっこいい声だなと思った。
というか、生のパフォーマンスを初めて見たら、
エロかっこいいってこういうこと…?!
なんか今まで全くわからなかったエロかっこいいを急に悟った。
この感覚が合っているかはともかく、様々なジャンルのキャスト、ヒーロー、アーティストをいっぺんに見て、いつもテレビ越しで見ている人たちの質感を感じて、彼らを生で見られるって幸せだな〜と思った。
最後は恒例、イベントオリジナル曲のHEROで全員出てきて終了。
森崎ウィンさんが楽曲を締める担当で、周りのみんなもニコニコとそれに倣っていて、カンパニーの座長みたいだったし、ミュージカル『ジェイミー』のカーテンコールを思い出した。𝐇𝐀𝐏𝐏𝐘。
ヒーローって目の前にいるだけでかなり元気が出る。どんなことがあっても諦めない、暗闇でも光の中でも希望の線を繋げていく存在。好きなヒーローがいて、好きなヒーローに会えるってめちゃくちゃすごい。
もう桃井タロウと浮世英寿の並びが見られることはないのか〜なんて思いながら帰る時間も幸せだった。
来年はまた違うヒーローになるけど、ずっと彼らは存在している。
公式セットリスト
https://www.toei.co.jp/event/anniversary-fes-2023_setlist.pdf